20代の憂鬱~21歳④~
翌日からはバイトのシフトを入れられるだけ入れた。
朝起きて学校に行く、授業をこなしてそのままバイトへ。帰って寝る。
そんな繰り返し。
なにも考えたくない、感じたくもなかった。
忙しいことを理由にケンジにも会わず、元カレともなんとなく距離を置いていた。
そんな中迎えた誕生日。
生命を奪っておきながら、自分の誕生を祝うなんて…そんな気にはとてもなれなかったけど、何も知らないトモダチ達がバースデーパーティをしてくれた。
遅くまで飲んで騒いで、それなりに気も紛れて、朝方家に帰る途中なんとなく元カレの部屋に足が向いていた。
誕生日だからって電話やメールの1つもくれない。最後に祝ってくれたのはいつだったか…
それでも無性に会いたかった。
けど、待ってたのは残酷な現実。
あのコ…智絵ちゃんの車があった。部屋の電気は消えている。
もう、朝日が昇る。
私の地元は田舎で田園が広がっている。
田植え前の水が張られた一面の田に、朝日が反射し、まるで朝焼けの海のようだった。
あまりにもキレイで思わず写メを撮った。
朝日が昇り切るまではいっか。静かに流れ落ちる涙は止まりそうもない。
なんだか疲れた。
強くならないと。
撮った写メを携帯の待ち受けにした。
この日の気持ちを忘れないように。
恋の始まりも終わりも決めるのは自分。
そう、自分しかいないんだ。
そしてケンジと元カレ、2人にメールを送った。
『今までありがとう。さよなら。』
21歳の誕生日、私は1人になった。
☆ありゃ•́ω•̀)?
って、ことはここから21歳か…笑
ま、いっか(∀`*ゞ)テヘッ
テキトーですませんm(*_ _)m笑
バースデーブルー
('0')/ハイ!
なんとかなんとか…
やる気スイッチOFFってか、ブレーカーすら落ちたよーな状態から回復しつつあります。
なんだか思い出せば、毎年この時期はこんな感じに気分が沈みます。
なんで•́ω•̀)?
と、思ってたら興味深い言葉が!!
『バースデーブルー』
これかっ!!!!!?
誕生日に自殺する人が多いんだとか。
自分の誕生日って、なんかアレですよね。
うん。なんかね。
でも、今生きていられることはありがたい(-人-)
うん。
よし、憂鬱も書かねば。
それもまた要因か( ゚д゚)ハッ!笑
やる気スイッチ
誰か探して押してください( 。・ω・。)ノ 凸ポチッ
今週は全くやる気が出ません。
やる気が出ないのか、体調が悪いのか、両方なのか、なんなのか…
遅れてきた5月病•́ω•̀)?
20代の憂鬱~21歳③~
それからのことはなんだか記憶が曖昧だ。
人間、自分にとってしんどい思い出は自動的に抹消されていくんだろう。
なんとも都合のいいシステムだけど、そうでなければ生きていけない。
死ぬほどツライ記憶も、今ならば多少美化もされているのかもしれない。
だって、思えば元カレは誠心誠意できることをしてくれた。毎回の病院の付き添い、手続き、支払い、手術当日だって一緒に来てくれた。
十分じゃないか。
悪いのはそんな状況を作ってしまった私。
決めたのは、私。
妊娠がわかってから手術まで、私は何も変わらず過ごした。誰にも話さなかった。話せなかった。
いつものように学校へ行き、いつものようにバイトに行った。
唯一、タバコをやめた。
選んだ病院はおばちゃんの女医さんがいるとこだった。おばちゃん先生は優しかった。優しくされる資格なんてない私に優しくしてくれた。初回撮ったエコー写真を
『あなたはこれを持ち帰らない方がいいわ。思い出して反省することは必要だけれど、あなたは必要以上に自分責めてしまうでしょうから。それに、あなたはこれがなくても一生忘れることもないでしょうから。』
私から何を感じたのかそう言って写真をくれなかった。
手術までは約1週間、短い時間をお腹のコと過ごした。とにかく悪阻が酷くて、食べられない、気持ち悪い。なんとか、周りに気付かれないよう必死で誤魔化した。
前日、子宮口を拡げる処置をしに病院に行った時、悪阻止めの注射を進められたが断った。このコの存在を感じていられるのはあと1日なのだ。おばちゃん先生は言った。
『注射で少しでも悪阻が軽くなったら、赤ちゃんのために美味しい物を食べなさい。お母さんの食事だけが赤ちゃんの栄養なのよ。』
腰に打たれた注射はやたら痛かったが、それくらいなんでもなかった。
当日、元カレが迎えに来てくれて病院に向かった。何を話したか全くわからない。何も話さなかったのかもしれない。
手術室台に寝かされ、麻酔をかけられる。
『一緒に10数えましょう。ひとーつ、ふたーつ、みーっつ、よーっつ、いつーっつ…』
次に見たのは枕元で泣いている元カレだった。泣かなくていいよ。大丈夫だよ。そう声をかけたつもりだ。
次に見たのは元カレが私の側を離れようとする瞬間、行かないで、嫌だ、お願い!側にいて。声が届いたのか、どこにも行かないよ。そう言って手を握ってくれた。
あら、甘えんぼさんねー。って看護師さんが言っていた。
ジェットコースターのように上からグルグルと滑り落ち、次に見たのは看護師さんの顔だった。
『気分悪くないですかー??』
少し、悪い。まだ眠いし。声にならない。
とりあえず、首を縦に動かした。
どこまでが、現実なのか曖昧だった。
おばちゃん先生が来た。
『途中で血圧が急に下がっちゃって点滴2本入れたけど、その他は問題なく終わったわ。もう少し休んで動けるようになったら帰ってもいいわよ。彼も、もう心配ないわ。』
『ありがとうございます。』
彼が頭を下げていた。
なんだか不思議な感じだった。
送ってもらい、家に帰った。
ひとり部屋でタバコに火をつけた。約1週間ぶりのタバコ。1口吸い込んで煙を吐き出す。封を開けたままほったらかしたタバコはメンソールが抜けてマズイ。
涙が出た。
煙のせいにして、妊娠がわかってから初めて泣いた。泣く資格などない。わかっているけど、涙が止まらない。
あれから今まで何十回も何百回もシュミレーションした。いつ、どのタイミングで何をどう決断すればあの生命を消さなくて済んだだろう。
答えはいつも同じ。
結局私は母親になることよりも、その時の自分の人生を選ぶのだ。
そう、決めたのは私。
20代の憂鬱~21歳②~
その日は、夜中ではなく珍しく朝から会っていた。
仕事終わりの元カレを捕まえて、マックで向かい合っていた。
この時間帯、出勤前のスーツ姿のサラリーマン、軽やかな声で笑い、弾みながら歩く女子高生達、ヒヨコ帽を被りじゃれ合いながら走る子どもたち。
そのいつもの光景をまるで違う世界のように眺めながら、続く沈黙。
彼がタバコに手を伸ばして、やめた。
『どうすればいい?』
私はこの問いに対する彼の答えを待っている。
無言で向かい合うこの状況。
『いらっしゃいませ~』
店員さんの明るい声は不釣り合いだ。
『俺はどっちでもいいよ。』
彼の答えに
『ははっ。』
乾いた笑いが漏れた。
なんだか可笑しくて仕方なかった。『どっちでもいい』か。
なんだか予想外だなー。
でも、らしいっちゃらしい。
そかそか、『どっちでもいい』とか言っちゃうんだ。
選択する余地のない『どっちでもいい』か。
選んだのは私。あなたは何も悪くないよ。ただ、あなたはズルくて弱いだけ。
そんな答え、私はあなたのせいにもできない。ずっと自分だけを責めて生きていくしかないじゃない。
『どっちでもいい』なんて言われるより『堕ろして欲しい』って言われる方がよっぽど良かったよ。
今でも『どっちでもいい』っていう言葉は嫌い。あの日のことを思い出すから。
20代の憂鬱~21歳①~
新年度を迎えるにあたり、生まれて初めてパーマをかけた。
元カレが好きだからというだけの理由でずっとストレートロングだった私のささやかな抵抗。
ケンジとの関係はもう終わりが見えていたが、相変わらずの二重生活は続いていた。それでも、別れの決断が出来なかったのは元カレに女の影が見え始めていたから。
パーマをかけたのは、もう思い通りにはならない。ちゃんと見てくれてなきゃいつでも離れてやる。という意志表示。
元カレが好きなのは、ストレートロングの黒髪、短めに揃えられた爪に控えめなネイル、香水はつけず、タバコはもちろん吸わない、そんな女のコ。
ずっと隠れて吸ってたタバコも解禁、髪型も変えた。あなたの望むようにはできないけど、それでも私を想ってくれるの?
そんな挑戦。
でも、自信がない私はケンジという保険を断ち切れないまま…絶望の日を迎える。
私は今でも『どっちでもいいよ』という言葉が嫌いだ。
相手の意思を尊重するように見せかけた言葉だけど、自分は責任を回避する無責任な言葉だ。
『どっちでもいい』と言いながら、私に決断させる。あなたはズルい。
あの日もそうだった。
『どっちでもいいよ』そう言ったね。そして私はあなたの望む答えを出した。
あなたは悪くない。私が決めたこと。
それでも『どっちでもいい』は嫌いだ。
女子会からのー
今日は月イチの定例女子会(´˘`*)
というか、職場の若いコ達を連れて飲みに行き、グチを聞き、たまには怒り、励まし、お金を払う日。笑
お好み焼き食べながら、笑い過ぎてお腹痛い…
楽しかったぁーからのー…
トモダチのバーにてクールダウン中(:3_ヽ)_